肩サポーター製作、そもそもの始まり。
私がサポーターを作ろうと思い立ったのには、ひとつの思いと3つのエピソードがあります。
そもそも肩は消耗品!?という言葉にはずっと違和感を感じていました。
機械なら磨耗や金属疲労などしていくが、体の組織は修復するのになぜ?老化はするよ!!
消耗するけど回復もするのに何で消耗品それも使い捨てのように品物!?部品?中学のときからおかしいと思っていました。
最初のエピソードは四年、前知り合いのトレーナーに帯同して、埼玉にある社会人野球パイオニアチームの練習に参加させていただいたときにはっきりいわれた言葉です。 😯
「竹村さんの治療は確かにすごい!!調子が良くなる。でも中から変わった気がしなくてすぐ元に戻ってしまう。この前行った治療院は鎖骨を骨を動かしてくれて、根本的に変わった気がした!」 👿 ちょっと、むっと 😈 したけど正直な感想を頂いた。 😥
この言葉は、ずっと心に突き刺さっていた。私の治療は根本に届いていない!!「人のせいにするな!おまえのケアが悪いんだろ!!」とも思った。でもここで何かしらの違和感がとても強くなってきたのを覚えています。
彼が本当に求めていたのは「どうやってケアしていけば!?治療を受けないでもやっていけるの?」と言うことを知りたかったわけで巧く肩を治療して欲しかった訳ではなかったのです 😯
どうしても起こってしまう食い違いです。深く反省させられました。
ふたつめは、高校球児の治療をしたときです。言葉少ない子であまりしゃべらないのですが治療も説明も終わったのに帰ろうとしません。散々今後のトレーニング方やケアの仕方を教えて、帰そうとしてもそこから「どうすればいいんですか!?」と聞いてきます。
「今の今までそれを話してただろ!!馬鹿なのかお前は!!」
本気でそのときはそう思いましたよ(笑)今だから書きますけど。 😳
同時に覚えているのは不安そうな目でした。本当に困っていることは解りました。俺も困りました 🙁
俺の説明が解らないのか!?ゆっくりもう一度説明をして
最後に「こんなサポーターをネットで探して購入してみたら!?」
と伝えて終わりました。帰宅して彼のために探してやろうと思い検索してびっくり 😯 😯 😯 そんなサポーターはありませんでした。三日三晩探しました。いい加減でごめんなさい。
この事が今回メーカーサイドにプレゼンをしに行ったときに、役立ったと思います。
「理論を教えることは困難である。理解してもらおう!!と、思うその前にまず体現させて効果がある事を実証しないと聞いてもくれない!!」
ここで私のプレゼンからの抜粋
1、なぜ「肩は消耗品!?」と云われるのか!?
(「投げないで安静にしていました!!」という誤解)
これにはいくつかの原因があると思いますが一番は繰り返し痛め、休んでもなかなか治らないからだと思います。
お医者さんの云い付けどおり、投球もせずに我慢して二週間やひと月も休ませたのにまたすぐ痛くなる、それの繰り返しが気質的な怪我へと発展してしまうことから、あたかも何処か歪んだり磨耗しているのでは?と錯覚してしまうからこのように言われるのではないでしょうか!?
いちばんの問題は、医療機関でいうところの保存療法という「安静にしておく」この①安静状態と②安静姿勢の考察と休ませ方が、専門家でもちょこっとだけ足りないところがあるために、軟部組織の回復が間に合わず痛みが出てしまう事が誤解を与えています。
今回お伝えしたいことは、筋肉・筋膜を中心に臨床の中で診てきた肩周囲の軟部組織の休ませ方、安静姿位についてです。
2、なぜ!?治らないのか!?
それは、何もしていないと言いながら何もしないからです。腕は重いのですから最低でも吊り上げておくべきです。それすらもしないのは、医療従事者の筋肉に対する理解が不十分だからです。(ここが、臨床運動学からの治療師の視点です。)
投球で疲れた肩はバランスを崩しています。よく観るのは、肩が前下方にぶら下がっている様子です。その状態は骨の軸をはずし、疲労した筋肉にさらに負荷を掛け続ける事になっています。ここをサポートしてあげなければならないのです。
私の考案したものはそんなサポーターです。